先月のセミナー「MGの急性期治療戦略～FT(速効性治療)をいかに使うか～」では、たくさんの方に視聴していただき大変ありがとうございました。パネルディスカッションの内容を、Medixpostの事務局様にまとめていただきましたので、共有させていただきます。
以下事務局より
先日のセミナーは第13回に引き続き大盛況でした！
3人の専門家の先生にご意見をいただいた上で書き下ろし記事を以下にまとめさせていただきました。
ただ、以下のまとめは冒頭の一部にとどまっており、ディスカッションではその場でしか話せないような専門医の先生の知見がたくさん含まれております。
そこで、本日〜2025/1/16までに「投稿」もしくは「コメント（どの投稿に対してでも構いません）」をいただいた先生に限定してアーカイブ動画を配信させていただきたいと思います。
「コメント」は御礼など一行程度でも問題ございませんし、追加のご意見やご質問でも構いません。
以下、書き下ろし記事です。
MGの急性期治療戦略～FT(速効性治療)をいかに使うか～
・寒川真先生
当施設では、先にIVIgもしくは血漿交換療法を行ってからステロイドパルスを使用することが多いです。そのためか、ステロイドパルスによる初期増悪は私は経験したことがありません。IVIgや血漿交換が行いづらい症例ではステロイドパルスを先行して使用しないといけない時もあり、その際はご講演の中でもあったように球症状の程度に応じてハーフパルスにしたりといった使い方をしています。
また、個人的なやり方として、全身型MGであっても全例入院させているわけではありません。比較的軽症例で経過がそこまでラッシュではない場合は、外来でプレドニン5 mgぐらいから始めて、7.5 mgもしくは10 mg程度まで増量しながら経過をみることがあります。それでも駄目でしたら、免疫抑制薬を加えて、その間に良くなる徴候がなければ入院してもらい、FTを使用するという流れになります。そのような症例で、その時点でプレドニンが7.5 mgや10 mg程度まで導入済みであれば、ステロイドパルスでの初期増悪はあまり気にしないで良いことが多いと思います。
・濱田征宏先生
まず内藤先生のご講演でプレドニンフリーの治療が導入されているところに感銘を受けまして、当院でもそういった診療を今後取り入れていきたいと思いました。
FTにつきましては、まず当院ではステロイドパルス単体での使用はほとんどなく、基本的にはIVIgもしくは血漿交換後にステロイドパルスを組み合わせるといった内容でFTを行っています。また、入院で治療するか外来で治療をするかも重要な点で、入院が難しく外来での治療を進める場合は当院では基本的にエフガルチギモドをファーストで使用しています。エフガルチギモド使用後のステロイドパルスという組み合わせも個人的に試してみたのですが、現時点ではあまり有意な効果がなさそうな印象で、現時点ではエフガルチギモド後のステロイドパルスは使用していないという状況です。ですので、内藤先生のご講演にもありましたが、働き盛りの方や小さい赤ちゃんがいるお母さん、ご高齢者で入院時の認知症悪化が心配といった方におきましては、現在外来でエフガルチギモドでの治療を中心に行っています。
一方で重症度の高いMGFA class III以上の症例では、基本的には入院治療でIVIgや血漿交換を行ったり、症例によっては入院でFcRn阻害薬の導入を行うこともあります。
・内藤裕之先生
当施設ではステロイドパルスを使用することが比較的多く、使用経験が多いです。中でも、タクロリムス内服を導入した後に、ステロイドパルスを含めたFTを行っていくことでMGの病勢が抑えられるケースを比較的多く経験します。ですので......
→ディスカッションが続きます。
MGに対するFT(速効性治療)の使い方というテーマで各先生方の考え方やご経験について、3人の先生に熱いディスカッションをいただきました！
続きは是非、アーカイブ動画をご覧ください。
視聴を希望される先生はコメント（どの投稿にでも構いません）や投稿をよろしくお願いいたします！

「MGの急性期治療戦略～FT(速効性治療)をいかに使うか～」のパネルディスカッションまとめ

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