投稿日 2024年08月11日

パーキンソン症候群の鑑別のtips その1

パーキンソン症候群の鑑別のtipsについて私見を述べさせて頂ければと思います。3回に分けて簡単ですが、記載させて頂きます。まず、その1としては、そもそもパーキンソン症候群の鑑別は難しいということについて、二つの論文を紹介させて頂ければと思います。既に読まれている先生や既によくご存じの先生も多いかもしれません。フリーですので、読まれていない先生は是非、一度、読まれて下さい。

Parkinson disease-associated cognitive impairment | Nature Reviews Disease Primers

端的にいいますとPDDはAD病理が合併が多いということです。

Contribution of TDP and hippocampal sclerosis to hippocampal volume loss in older-old persons - PMC (nih.gov)

端的にいいますと高齢者では合併病理が稀ではないということです。この研究では、90歳前後の方での検討で、約80%で合併病理があったことが報告されています。

このように高齢になることによって、AD病理や血管障害などの合併により、パーキンソン症候群の診断は難しくなるのは当然かと思います。ただ、難しいからといって諦めるのではなく、少なくとも典型的な症例はしっかりと診断することは当然重要ですし、今後、DMTの開発の期待もありますので、できるだけ診断率をあげることはとても意味があると思います。また、我々がパーキンソン病や多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症などと診断し、社会的なサポートをはやく受けて頂き、今後の治療とケアにつなげる努力は常に必要と考えます。

次回は、若手の先生向けにそれぞれの診断基準を中心に短くまとめたいと思います。

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